FIAT500を黄金値で分析する

Fiat500の愛らしさバランスの良さは黄金分割から生まれているのかを分析した。

黄金デザイン
Fiat500はとても好きなくるまです。運転も乗ったこともありません。でも好きなんです。きっとデザインが黄金値になっているのだと直感で決めつけていました。データがあればいつかは分析したいと長年思っていました。

雑誌のデータを使ってFIAT500のデザインを分析してみました。なんとこれは黄金デザインそのものでした。前後のタイヤの間隔はコルビジェのモジユロールの基本寸法(1829mmとほぼ等しい1840mmです。

コルビジェの休暇小屋がモジュロールの最小住宅としたら、フィアット500はモジュロールの最小自動車だといえるでしょう。

AEN黄金値はコルビジェのモジュロールを発展させたものです。AEN黄金値でgdはモジュロールの赤の数列です。これを一次黄金値と呼んでいます。gd+5は青の数列です。二次黄金値です。二次黄金値にはgd+1からgd+9までの9個の値があります。

どのようなデザインになっているかは、黄金値を読むことで可能となります。

モジュロールの1829mmは6フィートでAEN黄金値は16gdとなる。16gdを黄金数(1.618...)で割ると15gdとなる。15gdは1130mmで、FIAT500の左右のタイヤの間隔とほぼ等しい。(タイヤの間隔は前輪が1120mmで、1137mmである)多くの車のタイヤの位置は前後の間隔を黄金数(1.618...)で割った数字が左右のタイヤの間隔に近い値になっている。直進安定性と操縦性のバランスがよい比率が、結局は黄金数であった。

FIAT500の各部を黄金値で分析した。ピタリと黄金値に一致していることを下の図から確認してほしい。

FIAT500が愛らしい秘密は、ボデーの絞りこみにあると感じている。この形状も黄金値で作図することができた。

なおFIAT500の構造図は500Rのもので、雑誌CAR MAGAZINE no.351 SEP2007から画像で取こみCAD上で大きさを実寸に一致させた。

イタリアでは新しいFIAT500が2007年7月4日に発売がかいしされた。

すごい人気らしい。新型FIAT500をさっそく、黄金値で分析した。前後のタイヤの間隔は2300mmで黄金値ではおよそ16gd+5となる。(16gd+5より39mm長い)  旧型が16gdであった。16gd+5(2260mm)を黄金数(1.618...)で割ると15gd+5(1397mm)となる。左右のタイヤの間隔は15gd+5にほぼ一致する値となっている。

黄金値の優先順位は

gd

gd+5,gd+6

gd+4,gd+7

gd+3,gd+8

となっている。

黄金値で分析すると、新型も黄金デザインになっていた。人気が日本でもでると思う。