開発コンセプト
1.確実な補強が確保されること
 どんなに傷んだ床版でも補強できる構造
ある程度劣化が進むと、効果が期待できない工法が多いのが現状です。打換えた床版では、過去の補強対策が役に立っていないことが、多いのです。
劣化程度の判断は、簡単ではありません。
全体では痛んでいないが、部分的に損傷が進んでいることがあります。(コンクリートの品質のばらつき)
 施工管理が補強効果に影響を与えない構造
実験では上手く接合されているのだが・・・。
施工中の雨の影響で、接着不良が発生することのない構造が必要です。
床版の表面が中性化していることの、影響がすくない構造が必要です。
現場での施工管理が重要な工法は、信頼性に欠ける問題があります。
2.交通規制の必要がほとんどなく、道路交通に支障なく施工出来ること
重要な道路ほど確実な補強が必要で、交通も止められません。
3.施工後に劣化の点検がほとんど要らないこと
鋼板接着の剥離の検出で苦労しています。
上面増厚後の剥離の調査は簡単ではありません。
補強後の判断基準が未整備です。
4.主桁に悪影響を与えないこと
主桁の接合部に応力集中が発生しないことが必要です。